我ながら大人げないと思うが切れた。

　一応言い添えるとバド部の子達は可愛がってる。勝たせたい。だから競技力がつくならいいんである。
　でも勝つだけじゃだめなのだ。せめて普通にしっかりした生徒に。でないと貰った賞状の使い道もないから。自分で自分を鍛えられる子達に。自律して文武両道な子達に。

　さて、来年の私の身の振り方がほぼ決まった。普通こんな時期には決まらない。もちろん学年とかはまだ決まっていない。でも決まった。

　私が指導教官らしい。じゃーん。
　それも一類形。がーん。

　一つの学校に初任者が一人いることを１類形という。私の時には3類形、今年は２類形だった。2類形とか3類形ならメインの指導教官と教科指導員といるから、まあその教科指導員ならいいかなー、と思ってた。
　教科指導員なら担任も持てるし、教科だけなら結構長いことやってるのでまあそこそこである。
　でもね、１類形だと指導教官だけで担任も持てないのね。いろんな研修もしないといけないのね。自分だってまだまともにできてないのにさ。くー。

　これもみんな人事が悪いと思うのよ。うちの学校の規模だと理科は4人。でも一人教務主任。多分鉄板。一人は適応教室に出向中なので学校に残るのは補充の人だ。もう一人が初任だったら誰が指導教官？それは3年目のワ･タ･シ♪

　なんか書けば書くほど腹立ってきたのでもう止めよう。もちろん私にはちゃんとはできないだろう。校長から教育事務所にも言ってもらった。でもだめだ。
　悪いけど中堅たくさんいて時間数だってむちゃに少ない実技じゃない教科だってあるわけで。
　何考えてんのよほんとに。できないったらできないからね。でも目の前に初任の人がいたらきちんとしようと努力しちゃうんだろうしさ。むかつく。

　今の私の望みは鉄板で教務の大先輩が希望通り教務から下りて、指導教官になってくれること。
　でなかったらせめて2年になることかな。もう1年飽きた。私は人間が好きなんだ。やっとうちのクラスの子も人間になったのに。修学旅行行きたいなあ。しくしく。

　教科の主任と職員クラブ（金の管理）もまともにできてないんだけど、まあそんなに困ってないみたいだから放ってある。もうそろそろしないとだめかもしれない。いやだめだ。でもどっちも丸一日仕事だ。

　総合がやっと大山を越えた。先週は毎日生徒も9時10時まで残して、その後送って、部もクラスも見る暇ありゃしなかった。

　研究授業も26日に終わった。まともに初任研していないので本指導案の書き方も解りゃしない。先輩方がいなかったらできなかったはずだ。その上前日まで時間割間違えて計画練ってんのに気が付きゃしない。まじで大変だった。

　年間指導計画はこの週末に。一太郎のインストールから始めて実質20時間ぐらいで割当分（一年分）は終わったので自分でも凄いと思う。資料は頂いたが、一から作ったのだから。（来年度から指導要領が変わるので一から作り直しなのだ）

　クラスの方ももっと構ってあげたい。あんまり問題の無いクラスなのでつい放っときがちだ。教育相談も（風邪引いたせいもあるが）全然前に進まない。一番好きな仕事なのに。学級通信ネタもどんどん腐るので今日2枚まとめて作ってきた。それでもまだ2枚分ぐらいたまっている。連載物なんかも滞ってる。

　部は先週一杯奉仕作業だったのでろくに見ていない。見てなきゃできないんじゃだめだ。一番気楽で楽しいが、確かに時間はとても食う。
　大体その競技とか内容が専門で、それがしたくて教師してるならまだしも、今私がしてるのはそうじゃない。もう結構長いこと見てるから愛着はあるが、これが私の仕事ではない、と言う思いは常にある。

　肝心な教科がおろそかになる。でも週22時間って、私の教科ではちょっとあり得ない数字だと思うんだけど。

　もちろん年度末進行、成績に通知表、一年だから指導要録も作るとこから始めないといけない。

　頑張ってるけど、いっぱいいっぱいだね。時間足りない。寝る時間削ると倒れるので食べたり掃除したりを削る。

　恐ろしいことに先週一度もガスコンロ使ってない。茶碗も汚してない。太るぞきっと。

　ど素人の司書の若いお姉ちゃんと私でペアを組んで、シングルスの教頭（体育）に挑んだ。教頭はウチの学校で多分一番上手いので、最初っから10点貰う。

　負けた。

　悔しいので13点貰ってリベンジ。

　負ける。でも1点取れた。（2ゲームやって、だ）

　14点貰ってみる。

　負けた。

　あああそこに来ると解ったって取れるとは限らないし、ミスは多いし、3回ぐらいラリーが続くともうコートの中にいないし（思いっきり走ってしまうのでホームに戻れない）、大体打つシャトルが全部相手のいいとこに飛んでくのだ。
　どれくらい大負けかというと教頭先生はスマッシュもカットも使わないでやってたんだね。負けはビール2杯×２。

　今度こそ勝ってやる。うー。

　扁桃腺炎は飲み食いに困るぐらいで大したことはないんだが、気管支炎の方がきつい。
　眠れないのだ。

　夜1時半になると咳が始まる。喘息のような連続したものではないんだが、かなり肺深くまで響く咳だ。寝てはいられない。
　研究授業だの年間計画だの週案だのテスト作成だのでどうせ寝てる暇なかったので試しに起きていたが、やはり同じ時刻に咳が始まる。交感神経や副交感神経と関係しているのかもしれない。
　仕事中は声も出ているんだが、例えば今相当気合い入れないと声が出ない。

　熱もないし寒けもしない、でも治らない。当分休みもない。どうすんだ私。

　可愛い。これは買いかもしれない。

　お利口初任体育教師Ｈ子が、私たちにシュークリームを勧めてきた。私は甘いものはあまり好きではないのだが、まあ勧められたからと一つ取った。
　取りあえずかぶりつく。何か変。

　何か変。これワサビ？からし？

　開いてみたらからしがカスタードの代わりにてんこ盛りで。

　私はこの手のものはとんでもない高率で引く。爺抜きやばば抜きの弱さといったら無い。ロシアンルーレットをやったら必ず負けるだろう。せめて警告してくれていたらかぶりつきはしなかったのに。

　と言うわけで今も咽喉が痛いのよ。しくしく。

　テスト日課で午後があいている今日、よし、仕事できるねとほくそ笑みつつ部の子達の奉仕作業の指示をする。この間の不祥事のペナルティである。
　君たちのしたことがどれだけ学校に不名誉であったか、情けないことであるか、それを思い知るための作業である。
　まあ私の事前指導も甘かったのかもしれないけれど。

　だらだらしてるし、土いじり系の作業だったのでどうしても遊ぶし、作業の手順は悪いし、何のためにしているのか全然判っていない。
　部長は仕切らないし、とりあえず見ていようと思ったんだがどうしても口が出る。
　目を離しても作業は一応しているんだが、どうやらする子としない子でムラがある。
　結局6時近くまで怒鳴りとばしていた。うんざり。

　悪気があればまだいいんだが、ただだらしないのである。馬鹿馬鹿しくて仕方がない。さすがに張本人二人はまじめにやってたし、結構テンション落ちずにやってる子もいたんだが、とにかく部長がだめだ。

　どうするかねいったい。どうもしたくないわね。3年が恋しいわ、ホントに。作業慣れしてて（それはどういうことだ？）指示を職員室で出すだけで、朝早起きしてでもノルマを達成して練習していたものだが。それも完璧だったし。
　発達段階の違いなのか、リーダーや部員の質の違いなのか、さすがにうんざりうんざりの今日の午後であった。

　朝から女の子達が姦しい。
｢先生、今日持ち検（持ち物検査のこと）あるの?｣
｢なんじゃそりゃ｣
｢だって先輩達言ってたよ｣
　その先輩達も去年だまされているんだね。

｢先生、見つかったら没収？｣
｢学校で食べちゃだめだよ｣
｢えー、だから、持ってきていいの?｣
｢聞くなばか者。だから、学校で食べちゃだめ｣
｢ええええ、だめなの？｣
　だから聞くな。

　クラスの男の子、チョコ用の紙袋を用意してきたらしい。
｢はいみんな、ここにいれて！｣
　一つも入らなくてまともに落ち込んだらしい。

　クラスの男の子、割とぼーっとしてて高校生にも間違えられそうな中一。バレンタインの話になったら｢どうせ貰えないのに｣と寂しそう。そうか、Ｈでもやっぱり欲しいもんなんだね。
　そこにクラスの女の子が来て私に手作りのチョコケーキをくれた。
｢よし、Ｈ、おすそ分けしてあげようね｣
｢え、先生、まだあるから私があげるよ。はい、Ｈ｣
　もうなんだかＨ君てれてれでしたよ。まあそのケーキはあげたい相手にあげられなかったもんではあるんだがね。

　私もいくつか貰いましたが、結構これがみんな美味しいんだ。手作りで。いいもんですな、バレンタイン。

　こう私に無駄口たたくタイミングといい、微妙に協調性があるところといい、嬉しげに語るネタと言い。なんなんだこれは。
　懐いているわりに反抗的ででーじ可愛いわけ。
　ちなみにもう一人男子でそっくりな奴がいる。例の先行きが心配なＹだ。筋肉のつき方こそ違うけど、体形も細長くて似ている。どっちかって言うと男の子に多いタイプだと思うんだが。

　いいわねえ、こういう、のほほんきつい系。まだまだ私の見る目も甘いわね。

　めちゃくちゃな大河ロマンなんだけど、実は結構大はまりこいたことがあってですねえ。何巻まであったかな。20冊どころじゃなかったのは覚えてるんだが。
　明日は試合の申込書も出しに行かないといけないのでとんでもなく早起きなんだが、見ちゃってんだね。どうすんのかねえ。
　本が好きならお勧めだ。読んでも読んでも終わらないし。漫画になってる奴は（木原としえだったか）今一つ。

　いきなり会場に呼び出された。

　（削除してみました、出場辞退してきました。仕方ないです）

　一応言い訳しておくと、ワタシの部活動指導方針がどんな子でも入れておく、なんですね。だから手癖の悪い子も根性無い子も集まっちゃうのよ。でもそういう子達にとったら部が最後の砦だからね。辞めさせたくはないの。
　つまりこれからもこういう問題はあるってことなのよね。ああうんざり。でも負けない。

　女子部はオーダーも自分たちで出せるし（迷ったらコーチが出すし）、試合に必要なものも自分たちでちゃんと準備できる。まあそれが普通であろう。何で男子部が普通にならないのか考察してみたい。

　3年生達は一応自分たちで準備できてたし、オーダーも出してた。去年からそうだったし、誰も面倒見ちゃいなかったので最低限は出来ていたわけだ。記録用紙だのシャトルだの救急箱だのはひと声かけたほうが無難ではあったが、それほどワタシがケンケン言ったという記憶もない。
　これはひとえに部長と元部長がそれぞれ別の意味でしっかりしていて、副部長も含めてきちんとヒエラルキーが出来ていたので仕事の分担が出来ていたということではないだろうか。
　もちろんオーダー等で不均衡はあった。生徒がオーダー出すことには良くない部分もあると思った。結局オーダー出すやつが天皇なのである。逆に天皇になってしまえばオーダーしないといけないということだ。あとで揉めそうな大事な試合はワタシの認証を受けて出すという形を取っていたっけ。

　オーダーというのは団体戦でのどこに誰を出すかの決定のことである。

　今年の子達も自分たちでも考えられると思うが、ワタシが出したほうが勝てそうなので（一応ワタシもただ見てるわけじゃないんだからね）、部員の意見も取り入れつつワタシがオーダーを出している。情報さえそろってりゃまあ誰が考えてもたいして変わりゃしないのだ。
　この間の新人戦では、ワタシもしばらく相手チームの状態を見ていなかったので状況でも聞こうかね、と思ったら部長達がいない。着替えに行っちゃってんの。コール入ってるって言うのに。結局ワタシの独断で出す。
　本当なら部長がコールに気が付いてみんなで話し合い、とっとと決めて監督のワタシに報告し、それで行こうとなったらオーダー用紙を素早く書いてマネージャーとかが本部に提出しに行く、と言うのが流れだと思うんだが、この部長が全く当てにならない。勝てそうな試合にも負けるしとかそういう意味でも信用できないが、この手のコールをまともに聞いていないんじゃないかと思われるふしがある。
　試合に必要なものを用意しなきゃとか部員を使って手分けしてとか、そういうレベル以前。まだコントロールされる側にいるのである。かろうじて個人戦の自分のコールは聞いてるみたいだが。
　塾通いもしているとはいえ部に来る日数の方が少ないので薫陶の仕様もない。なんでＹが部長かというと他に人材が2年にいないから、と言うのが正直なところである。今伸び目の二人は夏休み直前と夏休み明けに入部した子達なので、部での暦が少ないのだ。他はもう実力もしくは才覚が足りないのでお話にならない。
　部長がこれなので他の子も押して知るべしで、次に何するとかそういうことを自分で判断するということが非常に弱い。1年は結構行けるんだが、いくら何でも2年が10人もいるのに1年部長にするってのもあんまりだと思うし。すでに一人副部長だし。
　なんか冗長になってるが、ようするに明日まともにオーダー出せるかどうかが不安なんである。

　明日は県選抜の団体戦で、副顧問の先生がついてくれることにはなったんだが彼女はオーダー出せない。生徒でどうにかできるとは思うがあいつらが時間に間に合うように書いて出せるかどうかが心配。線審とかちゃんと取ってくかも心配。アップとかも多分間に合わなくておたおたするんだろうし、あー、もう！
　まあなんだかんだ言ってＹ先生（女子部顧問）もついてるから大丈夫だとは思うんだが、普段もっと厳しく躾けておけばよかったとでーじ後悔。ホントは部長の説教も年休入った水曜にやる予定だったのよ。くーっ。

　とにかく明日までは寝とくことにしたので、心配してたって仕方ないんだが、せめて他のチームに迷惑書けないようにして欲しいもんだと心の底から。
　それもこれも結局一番悪いのはあいつらの躾けを徹底せず自分でコントロールしていた癖に細菌なんかに負けているデラシネが一番悪いわけで。

　いつものとこはさっくりと終わり、ついでに見てくれりゃいいのに理系は融通聞かないよなあ、内科に回される。

　待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って結局3時間待たされた。あに考えてんだこの野郎、あたしゃ病人だぜ。
　よっぽどきつくなきゃ医者になんか来ようとは思わないってのに。
　抗生物質欲しいだけだったのにさ。もう二度と行かない。
　健康じゃないとあの待ちに耐えられない。

　よっぽど途中で帰ろうと思ったがその体力もすでに無く、目に涙を溜めながら順番を待つ。診察の結果、これはインフルエンザではなくて扁桃腺炎と気管支炎と腸炎の併発で。
　明日行けなかったらどうすんだワタシ。色々たまってんですけど。

　その時実家から電話が。
｢お前煙草止めた？｣
｢そう簡単にきちんと止められるようなものではない｣
｢デラシネ、ためしてガッテン見なさい｣
｢見てる｣
｢それならいいわ｣

　その時気が付いた。デラシネ家、一家揃ってためしてガッテン信者。
　もちろんホワイトシチューは弱火で煮込んで、ルーを入れる前に5分冷ましている。

　取りあえず冷たい水と暗示療法でもやってみるかなあ。

　月曜、空き時間に補充が入り、学級通信を打つ暇が無い。残念がりながら教育相談を4件。男バドの子（５人もいる）は練習中にやればいいや、と甘くみていたら全然やる気が起きない。私は教育相談が割と好きなのでこれは珍しいことだ。生徒も早く終わらせたくてうずうずしてるのに、その日はもうやらない。社会の研究授業の打ち上げがあるが、食べるだけ食べてなんか変だぞと思いながらうちに帰って9時には寝る。

　そして火曜。3時頃目が覚める。寝起きの悪いワタシには夢のようなことなので布団の中で睡眠の余韻を楽しみ、そのうち暑くて仕方がなくなってきて起きる。まだ5時だ。何だか関節があっちこっち痛い。
　朝からゆったりご飯を作り、紅茶もきちんと入れ（大抵夜入れといたのを朝アイスで飲むんだな、時間無いから）ゆっくりお風呂に入り歯を磨いたら吐いた。
　けんちん汁が痛んでたかなあとか朝から食いすぎたか、とか思いつつ朝早く学校へ。昨日作れなかった通信作る時間がこれで出来たね。4時間目にもコーヒーのあとひと吐き。下痢もしてるし食あたりかねえ。
　5･6時間目、普段ならうるさすぎて寝てなんかいられないワタシの授業だが、今日は何人か寝ている。｢起きろ｣というのは教員の負けな気がするが、今日のワタシの授業では起こしておけないということか。あきらめて叱って起こす。
　帰りの会に戻ると昨日教育相談した子が熱発して早退している。そういうワタシもなんか無駄な行動が多くなってきている。まっすぐ歩いてないし、くるくると2周ぐらい回ると目まいがする。
　伝達表彰で寒い体育館にいたら声も潰れた。帰りの会ではもうまともに声が出ない。

　もっと早い段階で気が付け。

　ということで今日は年休取ってうちで潰れている。昼食後の薬が効いて今は割と元気だが、これが切れるとまたあっちこっち痛いんだろう。もう鼻水とたんは緑色になってるし、下痢も止まったので多分治るんだろうが。
　それにしても毎年インフルエンザ貰うなあ。いらんこんなの。あたたたた。（今は頭と咽喉と腹と気管支が）