2001年10月の怒り

30 点滴
30 読書傾向
27 おなか減ったけど。
27 覚書
22 ヴァル
22 この期に及んで
22 牛や馬は大変だろう
21 剃る!
21 知識
20 それが無いことで愕然とする
20 哀れ左手
11 引き継ぎ
06 実力
03 医者は選ぼう

Back    

点滴2001年10月30日 19時45分

 世の中にはマゾな人がいて羨ましい。痛みを快感に変えられる人にはこのあっちこっちの痛みもたぶん快感なんだろう。
 確か昔本気で気合の入ったマゾの人が手術してもらいたさに異物を飲みこむ話を聞いたことがある。
 残念ながら私はマゾではない。

 世の中には血管がたくさん浮き出ていて、看護婦さんに
「あらー、刺しやすそうな血管(はぁと)」
と喜ばれる人もいる。こういう人は理科の実験で弁の演示実験に使われたりもする。羨ましい。
 残念ながら私の血管はほとんど見えない。浮き出るどころではない。その上細い。三重苦だ。

 痛がりで血管が出てなくてその上声が大きい私の注射をやりたがる人はあんまりいない。
 それでもやってくれる人は怖いもの知らずで技術に自身のある人なのでそれはそれで私にも好都合だ。
 針、入れられるものなら入れて見やがれというのが私のスタンスである。

 まあ今までは一本だけある太くて入れやすい左手の関節の血管に大抵入れてもらっていたのだが、入院するとそうもいかない。

 点滴である。

 点滴には、一度針を入れてしまえば他の注射もみんなそこから入れられる、という利点もある。
 きれいに入っていれば痛くも無い。
 一度入れてしまえば3日ぐらいは同じ針をずっと使える。
 食ってないときにはこれが命綱でもある。

 でもこれが嫌なんである。
 私は点滴に向かないのだ。

 痛がりで血管が出ていない私は注射に向いていないが、もちろん点滴にも向いていない。
 もっと向いていない理由が、私がやたら動くことと、血がとても固まりやすいことなのだ。
 逆流すると大抵詰まってしまって差し替えになる。
 若くて弾力のある私の血管は、血圧低いくせにすぐにチューブから溢れ返るくらいで、すぐ逆流する。
 最初はシリコンチューブが真っ赤になっていくのにびびったがもう慣れた。
 差し替えるといったってそんなにたくさん刺せる血管があるわけではない。
 一度使った血管はしばらくは使えない。
 ちょっと長く置くとすぐ静脈炎になる。痛がるのでこれも差し替えになる。
 一本だけある入れやすい血管は関節にあるので使えない。
 要するに向かないのである。ちなみに大嫌いでもある。

 一昨日の誕生日の時点でもう大抵の血管は使い切っていて、刺しても血管が確保できないことも増え、看護婦さんの間には、
「もうデラシネさんの点滴は止めよう」
という雰囲気が流れた。私が痛がった時点で電話で許可をドクタームーミンに取ってくれたので、全身のチューブが外れた。(この血管はもう使いまわしの奴だった)
 もうマジで清々しく、自由ということの意味について考えちゃったりしたくらいである。

 しかしドクタームーミンは点滴がお好きだった。
「点滴と注射は医療の基礎なんだから、これが出来ないなんてのは給料泥棒と同じなんだから叱咤激励しないと!」
 先生そう言われても何ぼ必要でも入んないもんは入んないし、痛いもんは痛いんですが。
「わかりました、私上手だから入れましょう。点滴は趣味みたいなもんです」

 おう、やっていただこうじゃないですか。

「医療の現場にも小さな楽しみというのがありましてね、小さくて深い血管に一発ですっと針が入ったときとか」
「先生、それは入らないこともあるということなんでしょうか」
ドクターが狙っているのは、右腕の中央にある深い奴である。今まで幾多の看護婦・医者がトライしてははずしてきた、私が魔の血管その2と読んでいる奴だ。
 ちなみにその1は右関節中央深くにあるらしい。私はこれは筋なんじゃないかと思っている。
 どちらもトライされても一度も針が入ったことが無いという代物だ。
(トライされつづけるということは入れやすそうな雰囲気は醸し出しているのかも知れない)
「はいちょっとちくっとしますよ」
「・・・・・あ痛」
「痛いですか」
「痛さレベルで言うと今日の抜糸と同じ位あだだだだだだ」
「うーん、血管に入ってはいるんですがねえ、でもなんか変だな。」
既に病室は爆笑の渦。酷い。
「先生刺しなおしてくださって結構ですううう」

 刺しなおして手の甲に入れたのはさくっと入りました。
「でもこんなのは初心者レベルなんだよね、上級者レベルでは見えない深い血管に入れるんだけど」
何でもいいです痛くなければ。
 看護婦さん達が覗き込みに来た。
「一回失敗しちゃった」とドクタームーミン。
「先生それは減点5ですね」
「あーよかった私だけじゃなくて」

「デラシネさん、点滴、明日までにしましょうねー」
 私は勝ったんです。でも何に。何が。


読書傾向2001年10月30日 16時35分

 友人のシャーロキアンが、ハリーポッターが好きそうだと言われてちょっと憮然としていた。
 お嬢ファッション系なところがそう思わせるのか、私もなるほど好きそうだ、と思った。
 冷静に考えると全く彼女の趣味ではないだろう。彼女は江国香織の「ホリー・ガーデン」を説明するのに、
「不倫している女の人と男と寝まくる女の人と、それに振り回される犬みたいな男の子の話」
という身も蓋もない表現をする理系の研究員だ。ファンタジーは似合わない。
 どちらかというと私の方が好きなタイプの本だろう。ソード&ソーサリー、指輪物語どころかホビットの物語まで読んだくらいだし。でも実はまだ読んでいない。この休み中に読む予定だ。差し入れにあったのでほくほくしている。

 しかし私に読書傾向なんてあったんだなあと今回は思った。

 活字なら何でも読むことに決めているんだが、やはりある程度自分で選んだ本というのは偏るもので。
 今回は差し入れは本希望!と答えつづけたので、友人たちが、
1 自分が読んで面白かった本
2 デラシネが好きそうな本(その友人が読んでいるとは限らない)
を送ってくれたり持ってきてくれたりしたのである。こんなにありがたい見舞いはない。

 で、それを見ていて一つ気がついた。みんなデラシネがハードボイルド好きだと思っているらしい。
 いや、好きなんだが。花村満月も全部読んでるし、大薮晴彦だって大好きだった。
 でも私自身には「ハードボイルドが好き」という感覚は無かったのである。
 何でも読むので読んでいる、という感じだと思っていたのだ。

 SFと純文学と食い物が出てくる時代小説、あと毒のあるエッセイは好きだという自覚があったし、長けりゃなんでもいい、という傾向もわかっていたんだが、そうかー、ハードボイルドか。
 盲点だったなあ。
 ただし。
 デラシネの得意技はマジなハードボイルド系を大笑いしながら読むことなので。

 差し入れしてくださった皆さん、見事につぼをついた選択、ありがとうございます。
 私の趣味がわかりやすいのか、どれも楽しく読み進めています。
 手にとる順番は、「軽いもの」から。
 まだ物理的に重いと持ってられないんですね。

 ま、なんだかんだ言っても今この時点で一番きゃーきゃー言ってんのが「紅茶王子」だからなあ。

 覚書その2.
 お見舞いありがとう!1年3組ガールス(紅茶王子、シャコバサボテンありがとう)、Z教頭せんせ(花をありがとうございます。期待してますたらこふりかけ)、男バド3年(看護婦さんたちに大受けだったので後日のネタに)。


おなか減ったけど。2001年10月27日 19時45分

 今この段階でデラシネ5日間の絶食で、後一時間ぐらいで6日目の絶食に入ります。
 既に6日と半日の絶食(つまり明日の朝まで)は確定です。後は検査次第。と言われて4日目。
 立つべき腹が減っているので立ちません。


覚書2001年10月27日 19時35分

 みなさん、お見舞いありがとうございます。来てくださった順に。玲子さん(肌身はなさずつけています)、S子×2先生、U・K子先生、M史&A銘先生、M子(母が喜んで食べました)、教頭先生(ちょっとまだ動けなかったので失礼しましたが)、Y子さん(父も読んでます)、R先生ファミリー(お花きれいです)、元1−7ガールス3名(花ありがとう、千羽鶴も嬉しい)、潮平中女子バド4名(花ありがと、ナンクロ難しい)、A子さん(本ありがとう、これからゆっくり読みます、お言葉に甘えて)。
 落っことしてないよね?今ふと気がついたが、男子バド来てねえぞ。今のクラスの子も。
 ふっ、そんなもんよね<ぐれるモード入りかけ

 みんな、本とか色々をありがとう。届いて私を笑わせています。届いた順に。K子ちゃん、M・Sさん(+M田さん)、Yちゃん、Y・Mさん、Pelo。受けてます。嬉しいです。お守り下げたベアは似合わないとか言われながらも枕もとで可愛がってます。

 本格的なお礼はまた元気になってから。


ヴァル2001年10月22日 19時35分

 今日は入院中のくせに寝不足だ。何がいけないって野球中継。
 デラシネはヴァル・キルマーのファンなので、(えっ、何でって?そりゃ昔の男に似てるんざんすよ)「セイント」が見たかったわけだ。日曜洋画劇場だ。

 なのに日本シリーズの中継が延びる延びる。

 そりゃ世間一般では日本シリーズのほうが気になるのかもしれないけどさ、ワタシはあの間抜けくさい映画がとっても見たかったわけだよ。
 寝不足のせいで予後が悪かったらどうしてくれる。結局1時就寝だった上、今日看護婦さんに怒られたし。


この期に及んで2001年10月22日 13時35分

 もう承諾書にサインも終わってるんだが、まーだぐずぐずしていたデラシネ。似非ナチュラリストなので、手術が実はとっても嫌いなのだ。好きな人も居るまいが。
 なんかこう切らずに済むんじゃないかなあと。
 細かい内容は省略するが、ひょっとしたら患部に病気が、今、見つからない可能性もあるそうなのだ。
 そしたらやっぱり切りたくないよねえ。

 なんでも口に出すデラシネはムーミンに似た主治医にもう一度聞いてみた。
(もちろん承諾書にサインする前にデータも見てこれからのことも考えて理性では納得してるのだが、感情で納得していなかったわけだね)

 Dr.ムーミン言下即答。
「この病気を軽く考えすぎです」
 納得しました。なるほどです。


牛や馬は大変だろう2001年10月22日 13時30分

 肩まで入れられちゃうわけだろ?

 この話題に関してはわかる方だけわかっていただければ結構です。
 いきなりだったのででーじびっくりしました。
 入院してからびっくりばっかりしているな。


剃る!2001年10月21日 16時20分

 上司のお見舞いに行ってあらびっくり。
 よく見たら片足さっぱりしている。手術した側。
 上司も笑っていました。

 ちなみにこの上司、やっぱりじっとしていられないらしく、さっき車椅子で廊下を暴走していた。
 手術は金曜日。もう外に出て坂を転がりそうになったところに車が来て、必死で車輪をつかんだそうだ。
 暴走中の上司は楽しそうにコーナリングしていた。ちょっとうらやましい。

 私もヒマなのと体がなまるので、散歩に行く。
 考えてみると夜中の病院をうろついているのだから、相当である。
 今日はエレベーターホールでラジオ体操もしてしまった。それでも座りすぎでおいどが痛い。うー。


知識2001年10月21日 10時00分

 やっぱり自分の病気のことなので、色々調べたりして、それが案外性質が悪かったり割と軽かったりで一喜一憂・・・してないな。
 私が泣き笑いして病気がどうにかなるのならともかく、単なる事実や知識では心は動かないもんだ。
 まあふーんと思って終わりということなんだが、納得できないとあくまで気になるマニアック。

 いま「造影剤」が気になっている。
 何で写るんだ?バリウムとか放射性物質ならまだわかるが、血管に入れてCT(X線だな)で写ってあっという間に体から出てしまうものってなんだ?
 立つと重いから足にいってしまうってことで寝たままずるずる移動したが、そりゃなんなんだ?
 そんなわけわかんないものを500mlも入れられちゃったし。
 何なんだ造影剤。

 さて、金曜には心エコー(心臓の超音波検査)もあった。大分今の病気にも詳しくなってきた私だが、
「心臓もちょっと引っかかってるので精密検査しましょう」
っておいおい、心臓のことなんて知らないよう。<一応専門は心筋細胞だったけど、病気のことなんて。
 エコーの最中検査技師の人の、
「あー、ここだよ」
とか、
「これヤバイくない?、冠状動脈がほら」
とか、でーじ気になる。
 でももともと聞こえないように話してるのを地獄耳な私が盗み聞きしてる状態で、それも専門知識が無い分野。人間知ってる内容は聞き取りやすいけど、知らない内容は外国語と同じで右脳で処理しちゃうんだねえ。
 というわけで、いったい私の心臓の何が引っかかったのかも気になっちゃっている。
 特に問題は無かったらしいので、もうこっちから聞かないと教えてはくれないだろう。
 ・・・聞こうっと。

 思うに、私にとって知識というのはコレクションと同じだな。役に立たなくても欲しくて、手に入れると取り敢えず納得して安心するのだ。


それが無いことで愕然とする2001年10月20日 9時00分

 私は3階の客だが、5階に上司が一足先に入院している。朝もヒマだし、見舞いにでも行こうと。
 まず顔を洗って、というところで左手のせいで躓く。どうしろというんだ。でも猫のように右手だけで何とか洗顔はクリア。
 化粧水(エリクシールを学生時代から愛用)をつけようとビンのふたを開け逆さに振ったら、いきなりほとんど全部出た。
 まだ7割ぐらい残ってるビンだ。
 せこいようだが一瓶3000円、病院では買えないし、これがないと私の弱いお肌はかぴかぴになってしまうのだ。
 なんてこった。なんでこんなことに。

 犯人は母である。

「デラシネ、持ってきたはずなんだけど化粧水見つからないのよ、貰っていい?」
「洗面台に空き瓶あるはず、それにうつしたら?ちょうど切れて買ったばっかりだから」

 中ぶたをちゃんと戻してくれんとだな。

 しかしどうしたもんか、このままでは使うたびに雑菌が入って腐ってしまうが。むー。

 あ、上司は元気でした。また後で遊びに行きます。(入院はヒマなんですね)


哀れ左手2001年10月20日 8時00分

 まあ自分でもわがままな方だとは思うんだが、今の私の左手は可愛そうなんじゃないかと思う。
 注射針を手の甲に置き針にされているんである。
(置き針というのは、針治療にある方法で、要するに針刺しっぱなしで日常生活なんですね)

 これが一番の苦痛。

 点滴に使える血管が少ないからだそうだ。その上細い。
 そりゃ私が看護婦さんだったらこんなわたしに針打つのは嫌だ。が、このじりじりと痛いのをがまんするくらいだったら何度でも針打って血管ぼろぼろになった方が楽である。時間の質も向上する。

 と、いうわけで、これから看護婦さんに交渉です。われながらわがままだとは思うけど、でも痛いもん我慢する必要ってあるのか?
 無いぞ!

 ・・・どうやらはずしてはもらえないらしい。
 というわけで、今も私の左手には針が入っていて、その上をテープでぐるぐる固定してある。
 その上にシリコンチューブで針とつないだ注射器(プラグでは静脈の勢いが強すぎて血が噴出したもんでフタ代わり)もテープでぐるぐるにしてある。重いし痛い。
 手首には認識票。
 その上今沖縄で大流行?何しろ向かいのベッドのおばあも枕元にぶら下げている、いわゆるパワーストーン系お守りまで巻かれてしまっているのだ。これも重いし、キーボード打つ邪魔なんだが、人の好意なのではずすのもためらわれる。

 箸より重いものは持ったことが無いお嬢さんなデラシネ、手術前にすでに激弱りである。


引き継ぎ2001年10月11日 23時00分

 引き継ぎなんてしたことないので自分でも思ったがへたくそだ。ポイントをまとめられていない。まあいいか。
 私のためにしている引き継ぎになっちゃったなあと反省。ごめんなさいね。Mさん。でも生徒の情報を人に伝えることは楽しいのであった。

 ホントはやりたくないんだけどさ。だって私は全部自分でしたいタイプだからね。二度としたくない。

 さっき近所のコンビニで去年の生徒に会った。引っ越ししてからちゃんと会ってなかった子なので嬉しかった。相変わらずだった。
 体育祭の練習の生徒管理や誘導をしていて、普段は仕事で目一杯であんまり演義を見ている暇なんか無い。でも今日は見ることにしてみた。
 クラスの子達が頑張ってる。ああ可愛い。
 部の生徒がだらだら演技している。後ろから蹴りをいれたい。
 ちんまりと日なたに座っている子をしみじみと見つめる。

 どれだけあの子達を大切に思っていることか。
 もうこんな目には会わないぞ。

 で、愛の暴力だと思う今日の困惑。
 体にいいからっていきなりレイシを買ってこられた。いちまんごせんえんー。で、半月分だって。
 ちなみに粉薬も飲めない私にはこれは拷問です。
 ちなみにいきなり梅エキスを飲まされたりEM菌飲まされたりバナナ食べたり、体に悪いことが好きなあたしにはやっぱり拷問。
 それってもうちょっと前にすべきことだったのでは?って思うしねえ。でも愛なのでとりあえず受けている。良薬口に苦すぎ。


実力2001年10月6日 21時00分

 例によって試合である。相変わらず寝坊して遅くなる。パートナーがしっかりしてるとどんどんだらけるもんだ。すまんyさん。

 試合なので勝ったり負けたりである。嬉しかったり腹が立ったり。
 今回は色々あって、元のペアは崩して同じ学年同士で組ませた。

 まあこれはハシにも棒にも、というのが二つ。そういう子も学年に一人ぐらいはいるので、その子と片割れ、って感じ。2年の方は案の定一回戦負け、1年は1回戦は不戦勝。2回戦で一年生ルールわかってない同士が戦うというとほほ。今まででコートサイドが一番恥ずかしい試合だった。まあ楽しそうだったのでよし。

 一つは行くとこまで行って当たる奴に当たらない限り負けない1年ペアなのでまあ放っとく。もちろん残ってる。
 あとは中堅というやつである。二年が3ペア、1年が1ペア。
 1回戦で負けるようなことはないんだが、2回戦とか3回戦あたりに壁がある。

 2年の3番手は可哀想だった。2回戦で第一シードに当たってしまった。5点取ろうと目標を立てて、ホントに5点。
 2年の2番手はいずれ団体戦で使うつもりで、今回もペアを崩さずに勝負。案外本番にも強くていいんだが、なんでか穴だらけのペアに負けた。
 まあ相手はライバルS中、鍛えられてはいるんだろうが、それにしたって何で負けるわけ?という試合。私が見てるときはそんなに悪くなかったんだが、目を離してる隙に7点ぐらい取られていたのだ。
 要するに欲が無くて、食いつきが悪いからかなあ。集中しきれていない感じだった。ばりばり悔しがってたので、次は頑張るでしょう。<希望的観測

 問題は2年一番手。小学校からサークルでやってた部長とダブルスの勘が良い副部長を組ませてみたんだが、部長がだめだ。うちの一番手であるという気概が無い。崩れたら崩れっぱなしでダブルスとして機能しない。最低である。
 2年で一番強いのは部長なんだが、心の弱さを克服できていない。その弱さが部のカラーになっては困るので、部長はさせないつもりだった。でもここで部長にしなかったらこの子は腐ると思った。
 ダブルスはやりたくないと泣き言を言っていた。迷惑かけるし、思うように動けないから、と。でも今のお前じゃ団体戦シングルスには使えないんだよ。だからダブルスに回してるのに。

 まじでこいつ少し鍛えんと。

 嬉しかったのは、一年生。このペアは小学校のサークルと全く関係のない二人で、春に初めてラケットを握った子たち。それもいきなり組ませた(一人骨折したもんで)。これがいい。
 二人ともちっちゃくて運動神経が良くて気が強くて、よく似たプレーをする。筋力もある。体力も割とある。私が育てた、というか勝手に育った、というか。
 きびきび動いて正統派のバドで、2年生相手に2回戦まで勝っちゃったもんね。明日はちょっと辛いけどさ。第2シードと当たるから。

 いきなり使えるサークルの子は強い。長くやってるんだから当然だ。そういう子が勝ち上がっていくのを見るのは楽しい。
 デストローーイ!!という勢いで、安心してみてられる。
 でもラケットの握り方から教えた子たちが勝ち上がっていくのは格別だ。5月にはまだ私が勝ってたのに、もう届かない。

 これは嬉しい。

 おまけだが、勉強してる受験生S2がいきなり大きくなり始めた。こないだまで見下ろしてたのにもう私と同じ高さ。もっと大きくなるはずね。成長期に入ったので痩せてすっとしてきたし。夏季大会でこの10cmがあったら!

 もひとつおまけ。会場で隣りの学校の子が。
隣「せんせー、S1の彼女なの?」
私「はあ?」

 その子の横でにこにこしてるS1、すでに顔が狼少年だ。
 ここで負けては女がすたる。というか教師としていかん。

S1「せんせー俺の彼女だよねー」
私「違う。お前は私の可愛がっている奴隷で私はぢょうおうさま」
・・・後ろについてきた2年が一言ぼそっと。
「SMっすか?」

 それもありか。勝てばいいのかデラシネ。


医者は選ぼう2001年10月3日 22時40分

 これは愚痴かも知れない。でも私は怒っているのだ。

 もしこうなる前なら薬でも何とかなる段階、というのもあったそうだ。
 確かに私の選んだ人生では、去年は入院する暇なんか無かったが、一応医者には行ったのだ。
 その医者は検診もせず、薬で症状を止めた。
 前にもにたような症状はあったので、私もそれで納得した。

 その結果がこれか、と思うと前にも医者に殺されかけた私としては、腹立ちを通り越して感情がフラットになる。

 もうひとつ、実は私は薬が切れたあとも自覚症状を半年以上も放ってあったのだが、それは自分の指導教官への怒りが発端なのだ。
 これは変だな、と思ったときは3月。初任にとってもそうでない教員にとってもむちゃに多忙な時期である。
 でもやばいと思ったので指導教官に聞いてみた。

「どうしても医者に行きたいんですが」
「このレポート出してからにして」

 そうですか、私の健康はレポートより下ですか。
 さすがに切れたんだが、切れた拍子に痛みも我慢できたので、放っておいたんだな。
 その前(初夏だったと思う)に、薬で症状が止まってたから軽く見たし。

 私自身が自分を粗末にしているなあ。
 でも私の性格と、与えられた状況とでは、何度繰り返してもこうなるんだろうな。

 やり直せるなら、私は1年半前に今かかってる医者に行きます。
 私の大事な人たち、変だと思ったらちゃんと選んだ医者に行きましょう。
 全部の医者が誠実だとは限りません。




Back    



アクセス解析 SEO/SEO対策