2004年9月の怒り








下から行くと遠いのよ

 いつもは有料道路使って行く見舞いだが、台風で通行止めになっていたので下から行った。


 遠い。


 4人同期を連れていったんだが、なかなか良かった。


 良く笑うし、話せる分は話すし、解らない言葉でも話そうと努力するし。


 しつこく何度もつれていってるし、段々本人が元気になってきてるので見舞いの子達も固まらず楽しそうだった。気楽そうに遊んでるし。車イスまでおもちゃにしてるし。


 始めて家族の人にも会った。お兄さん。本人より色が黒くて背が低いけど顔がそっくり。もうちょっと話聞けばよかった。
 髪も切ってさっぱりしてた。
 ボクシングやってる同期がサボテンの小さいの置いてってた。
 小学校のアルバムがあったからみんなで見て大笑い。
 何人かの女の子の名前に蛍光ペンでマークしてあったから「これは誰が?」と皆で突っ込んだら照れていた。


 差し入れ、食べ物でもいいのかなってな話しをしていたら、


「寿司」


 にやりと、相変わらず毒もある笑顔で。こいつこの代では一番よく食べる選手だったんだよ、そういえば。


 ネタは何がいいかと聞いたら、本人が答える前に周り中から「中トロ」「大トロ」コール。
 君達に差し入れるんじゃないから。


 ホントに差し入れていいのかちゃんと確認しなさいよ、と念を押して、来週は試合だから多分来れないと言ってきた。
 目を伏せてうなずいていた。


 帰り際の生徒達の話しを聞くとも無しに聞いていたら、
「す、と言った瞬間、寿司だと思ったね」<いやワタシはびっくりしたよ。笑ったし
「Mに勝てるのは今だけかもしれないなあ」<倒れた子はけっこうなジャイアンで、デブじゃないけど
「なんか元気になっててよかった、良く笑うし」<うん。ほんとに。


 この子達の進路は内地。特に仲が良くて今日も良く盛り上げてたTも。来年は私も多分離島。
 先のことを考えるのはやめよう。
 まずは寿司だな。私が食べるネギとろとエンガワ増量で。


 キャプテン翼Road to 2002 3〜15巻
 ちびと僕 4巻 あと雑誌
2004年9月26日



長いようで短い明るい日々

 3年生が引退するととても悲しい。
 一緒に長い時間を過ごして一つの目標に向かった人たちとの別れだから。
 Not love, but affection.
 今の高3が引退した直後なんてこんなだったし(2001年8月13日辺り)。


 でも最近は割と遠くが見えるようになったせいかそれほどでもなくなっている。
 縁がある生徒とは、引退しても、卒業しても、関係は切れないから。
 初任の学校で教えた生徒と今でも連絡を取り合う、そういうことだ。


 でも保護者会は違う。


 最初はおずおずと、でも生徒の成長と同じように段々お母さん達も部の父母会に慣れて、この部を、生徒達を、バックアップして下さる。他の子も自分の子と同じように。
 いい雰囲気で生徒だけじゃなくて父母会も盛り上がるとその部は強くなっていく。


 そう、生徒だけじゃ、顧問だけじゃ、やっぱり強くはなれないのだ。
 地区で優勝のある部で、父母会が活発じゃないところなんて無い。


 部も教育活動であることは学習面と同じだから。


 今年の3年生の親御さんには、私も本当にお世話になった。父母会のみなさんの声でモチベーションが保てたことも何度もあった。丈夫な私だって挫けるときはあるのだ。


 色んな父母会がある。私はとてもとても恵まれたと思う。
 だからその分生徒に還元しようと。
 おっと話が脇へ逸れた。


 どのお母さんにも愛着があって(愛着ってなんだ)、今日の決算報告&引き継ぎ父母会でお母さん達の顔を見ていると生徒達の顔や頑張りや試合と重なって、やっぱり試合は最後は負けで終わることが多いので(全中で優勝すりゃ話は別ですが)色々、どかどかと勝てたときの嬉しさとかも。


 また逸れた。というか長い前ふりか。




 今年で私はこの部を見て4年目なんだが、部を持ち始めて最初の年からずっと一緒に父母会でサポートして下さっていたお母さんがいる。


 こんなこと書いていいのか、1年生も大事にしてはいるけれどやっぱりメインは3年生なので、1年生の親御さんの顔と名前が一致するのは大抵年度の終わりぐらいだ。
 毎年最低200名は名前覚えないといけないこの仕事、親御さんの分までメモリーが無い。


 ところがこの年の1年生は、2名以外は全部私のクラスの生徒だったのだ。
 さすがに担任した生徒の親御さんはちゃんと覚える。
 部顧問が担任。濃くて嫌だったかもなあ。
 ああまた話が逸れていく。


 その年から、仲のいいもう一人のお母さんと今のこの部の父母会のベースを作ってきたのが彼女なのだ。
 4年というのは別に息子が留年したからではなく、年子で弟がいたからだ。


 私がこの部を持ち始めてからずっと彼女が父母会にいて、積極的に明るく表でも裏でも盛り上げてくれていた。
 部が強くなったのも、直接的に彼女の力に負うところが大きい。本当に。


 なのに最後に泣かせてしまったけれど。<全く後悔していないといえば嘘になるんだが同じ状況に置かれたらまた同じことをして泣かせてしまうと思う




 慣れて、部の生徒達が引退することはちゃんと覚悟していて、まあそれでも卒業するまでは部員なんだからと生徒指導なんかもちゃらっとやったり、バランスは取れている。3年前のようなことはない。


 でも、お母さん達が父母会から引退することにこれほど大きな喪失感があるとは夢にも思っていなかった。


 去年も結構寂しかった。
 でもこの代の3年生のお母さん達がみんな元気よくて。4年目の彼女も大黒柱で、父母会長も強力で。


 今年の2年のお母さん達だっていい。


 でもやっぱり寂しいよ。
 お母さん達は生徒と違うもん。


 まあ お母さん達はもうすっかり引退の気持ちでさばさばしてるんですが。orz


 そんなもんでしょう。受験生の母ですし。年上のお母様達はやっぱりタフだ。考えてみりゃ高校に行っても彼女達は多分また父母会一緒なんだもんね。ちぇっ、所詮顧問だしな〜。ここにとどまるのが仕事だしな。




 でも、私はずっと覚えている、明るくて振り返れば短かったこの中学の父母会の一番いい時期を。


 ありがとうございました。
2004年9月24日



天の邪鬼のやり方

 部にOB達が来る。
 練習が終わると「おなかすきました」「甘いものが食べたくありませんか」等おごって攻撃である。可愛いっちゃ可愛い。


 私は餌付けが趣味と言い切れる。ヒトとその他の生き物にボーダーはない。
 何かしてもらったときや、嬉しかったとき。単に飢えているとき。
 幸せを人生の第一義にしていて、アモーレ・マンジャーレ・カンターレな私らしい金の使い方だと思う。


 しかし私は筋金入りの天の邪鬼でもある。
 人の期待通りに動くのは嫌いだ。


 今までのOB達もそうやってねだるのはよくあったし適当にあしらっている。
 気が向けばどかんと食いに行くこともあるし、ちんまりとその辺で、ってこともある。
 こっちが「今日はヤだね」というとあっさり引き下がる。そういうもんである。


 なのに今年のOBになりたての子達がそうでもない。


 別にご飯食べさせるのはやぶさかではないんだが、しつこいのもねだられておごるのも嫌いだ。
 私は私が餌付けしたいときに餌付けするのが趣味で、可愛い飼い猫が餌をねだるのだって好きじゃない。
 その辺は彼等も解っているはずなんだが。


 私は多分今年でこの学校から転勤する。
 今までのOB達は高校生になってからも古巣で羽を伸ばしたり大事にされたりしていた。
 この3年生には多分そういうチャンスはない。
 私の転勤先に来いとは言っているが、私が男子バドを持つ可能性ってどれ位あるんだろうか。
 だから今なのか、単に食い意地が張っているだけなのか、




 どちらにしてもゲームのように奢られようとするのは非常に不愉快だ。




 何かの拍子に振ってくる嬉しいものが幸せの種で、当然と思われるのは本意でも趣味でもない。


 ヒトが一生懸命ものを食べてるのをみるのが好きで、嬉しそうに食べているのをみるのも嫌いなものを無理に食べようと努力しているのを見るのも好きだ。自分よりお金を持っていないヒトに食べさせるのは当然だと思うし、食べさせてもらうのにも全く遠慮はない。嬉しく美味しくいただく。みんなで楽しめるならそれがいい。色んなみんながあっていい。めちゃくちゃなメンツでBBQやったりするのもそういう主義の一部だ。
 彼等が求めている方向が、そういうシンプルな喜びから離れてしまっているのが悲しい。


 相変わらず餌付けは私の趣味だし、どうせ食べさせるなら思いっきり食べる奴がいい。バフェ(バイキングのことです)行くなら大喰らい連れてく方が気持ちいい、そういうのは変わらない。


 でも天の邪鬼の私は期待されることにうんざりしているのだ。
 御期待に沿うようなことはしない。裏切り続けよう。
2004年9月23日



すっかり見舞い記録と化している。

 今日はMとKと。


 毎日8枚ドリルやってたり、リハビリきついと洩らしたり。
 なんかまたベッド変わってた。


 見舞いノートにJ達の文字があった。担任の先生が連れてきてくれたらしい。


 なぜ彼等が水を差し入れに持ってくるのかどうも気になる。
 倒れた原因だからか。


 言葉は覚え直している感じだ。
 話していることはどれ位わかっているんだろう、ついそう思うけれど、わからないなりに聞いていることにも意味はあるのだろう。


 暇なんだろう、この間偶然カバンに入ってたんで差し入れた「バドフライ」、手擦れの跡があるほど読んであった。そりゃそうだよな、大人のワタシですら1週間でケツ割ったのに。


 バドフライ2,3巻
 Black Jack(文庫)3〜5巻
 キャプテン翼Road to 2002 1〜2巻
 やまとの羽根 1〜2巻
 おたんこナース(文庫) 1〜5巻


 私は病人に「おたんこナース」を差し入れる癖があるらしい。そういえばジーザス(仮名、漁具漁法で同期の協力隊繋がり、マラリアのひどい奴)にも差し入れた。


 差し入れた本が返ってくることって無いのかもしれない。
 もちろん私もほぼ100%返していない。
2004年9月20日



I'm thinking of you.

 何ができるのかなあって考える。
 結構できることって無い。
2004年9月12日



劣化ウラン弾?

 ALTとの議論の発端にもなったあの事故、ストロンチウム90ってそんなもんが私達の頭の上を飛んでるのかと思うと納得できない。


 非核三原則はそこまで軽んじられているのか。


 あのテロから3年。あの国が何をしてきたのか、ちゃんと覚えていて、伝えていこう。
 私は教師なのだから。


 アラブ系と黒人系の階層問題とかムスリムの女性問題とか、ちゃんとそういうことも伝えるけど、それでも今までの私の経験から言えばリベラルへのバイヤスは逃れられないであろう。


 でも教育ってそういうもんでしょ?


 ALTさんとは相変わらず仲良くやってます。だってたかが議論だもん。でも相手も大人だな。あれくらい自分の国をこき下ろされたら腹立つだろうに。
 もちろん私も同じことをやられたことがある。やられるだけのことを、日本もしているからね。
2004年9月11日



仕事が込んできた

 来週はちょっとした山場であるような気がする。


 本業の理科、地区の科学作品展が来週末にある。
 出品する作品はパネル作成するんだが、この指導は私が担当だ。
 ちなみに昨年はこの週は毎日9時まで作業していた。最終日なんて10時だ。


 もう一つの本業、生徒会も何か煮えている。
 やるっていうのでやることにしたバレーボール大会の申し込み&トーナメント作成が来週。まあ生徒が動くので私の仕事は大して無いんだが、それでも色々出てくる。
 3年担任からの要望で、出来ればやらないでおこうと思っていた学級旗作成もすることになった。準備しないといけない。
 地区陸上に向けての広報も始まっている。機材(プリンタやデジカメ)の不調が続いて、結構時間をとられている。
 部活動関係の生徒会通信、あと3つぐらい出していない部がある。もう3年引退してるよ。
 体育祭のテーマ決定も来週だ。あ、ポスター作成もあった。
 うーん。大丈夫か。どれも生徒がやるではあるんだが、もちろん放っておいたら何も終わらない。


 これは別口、地区陸上の女子応援団も私の担当だ。来週から練習が始まる。今年はリーダーに不安があるので私がある程度出ないといけないだろう。強力なリーダーさえいれば私の仕事なんて無いんだが。まあしょうがない。男子はいい感じでウーマクとお利口が混ざっているので、今年は男子主導でゴーだ。


 部はダブルスの組み合わせをもうそろそろ決めて、番手戦をしないといけない。
 あ、私が預かってる部費もいい加減にI先生に渡さないと。保護者会費はやっと昨日渡した。もちろん請求されて。忘れていたのだ。信用できないぞ私。


 こうやって書いていて、やばいような気がするのは私だけだろうか。
 なんでこんなに混んじゃったかというと台風がいけないわけで。
 見舞いに行けるのも明日ぐらいだから、朝のうちに行ってこよう。起きられれば。
2004年9月11日



朝ぐずる

 目が覚める。


 休みたい。そう思った瞬間熱が上がる。
 そう私は虚弱。そして扁桃腺肥大。見かけ丈夫そうなんだけど。


 6時半からアラームは鳴り始める。当然スヌーズ。
 10分置きに鳴り続ける。止めなきゃずっと鳴ってる。だから一応目が覚める。


 でも仕事行きたくない。うー。


 7時、携帯のアラームも鳴る。普段は遅くてもここで起きる。
 でも起きたくない。


 7時10分、今日の授業は何だったか考える。
 休んじゃおうかな、でもコマ数多いから迷惑かかるなあ。
 でもお互い様だよね。
 あ、今日部活、市の体育館だ。副顧問の先生にお願いしないと駄目だなあ。
 …今日、委員会じゃん。(私は生徒会顧問)行かなきゃ駄目じゃん。あーもう!


 7時15分にスヌーズを止め、飯食って風呂入って出る。
 7時45分。


 車に乗って職場に向かう間に、今日の授業のネタや委員会指導などを組み立てている間にほくほくしてくる。
 部、今日はリストスタンド系の手投げノックと3年生呼んで試合させて、とか考えると嬉しくなってくる。


 そう私はワーカホリック、お仕事大好き。これは天職。今年はぐれてるけど、私から授業の楽しみを奪うことは出来ないね。健康のためにも授業はしないと。


 職員室に入るころにはすっかり仕事モードである。


 でもねえ、実は毎朝々々、ほぼこの通りの状態でぐずってるんですよ。あと15分早く起きたら色々楽なのに、布団の中で「今日は休んでもいい日なんじゃないか、いやきっと休めと神様が言っている、だから熱があるのだ」というのを繰り返しているのよ。


 低血圧ではあるけど。多分馬鹿なんだろうなあ。毎朝だからねえ。まず休みはしないんだけどさ、一通りぐずらないと起きないんだよなあ。


 10時に寝てこれである。11時過ぎたら目が覚めるのが7時半過ぎ。時計見た瞬間目が覚める。てかびびる。吹っ飛んでいくのでかえってぐずらずに済むんだが、大人の女として布団から出て家を出るまでに15分ってのはちょっとあれなんじゃないかとも思う。むろんすっぴん、髪も乾いてない。


 学生時代は諦めて気が済むまで寝ていたりしたが、大人って色々面倒だなあって寝癖のついた生徒の頭を見るとしみじみ思う。絶対子供に戻りたくはないけど。
 ウチの実家では起きないと、踏まれた上敷き布団ごと放りだされて。
 ああ大人っていい。好きなだけ空調入れて、休みの日は好きなだけ眠れて。


 明日はぐずらなくてもいい日。
2004年9月3日




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