2004年6月の怒り








もう一つ気になっている

 時々浮いてくる疑問系。


 しつこく「なんでだろう?」と思ってるとある日突然解けたりするので、いつもいくつかは疑問を抱えている。


 ていうか、マニアックでどーにもならんわけで。わかんないことあると気になって気になって。


 割と最近気になってるのは、海馬。


 どうしてヒトは本当に小さなころのことをわざわざ忘れるのだろうか。


 私自身は5歳より前の記憶はない。普通より大分無いほうなのでないか。3歳ぐらいが一般的なんじゃないかと思う。知恵がつくのが遅かったのかねえ、と思っていたがそうじゃないらしい。


 忘れるホルモンが、幼児期にどっと海馬から出るのだ。そのホルモンを浴びた後の事しかヒトは覚えていない。


 小さい子は母親の腹の中にいたときのことを覚えていることがあるという。でも、そういう記憶はみんな忘れてしまうのだ。
 海馬からのホルモンのシャワーで。


 さて、何が疑問か。
 その頃に受けた躾や技術(トイレトレーニングや言語など)は消えちゃわないのか?
 いや、根本的に、なんで記憶を消さないといけないのか。


 気になるのであるよ。
2004年6月13日



恋に似ている。

 私はマニアックだ。スキゾフリニアでないという意味で。


 だから様々なものに囚われる。それは恋に似ている。
 何かをしていても思念が其処に渦巻く。
(幸いなことに何も出来ないほど想いに囚われる年は過ぎた、年をとるのは良いことだ)


 今、自分でもこれはどうしたことかと思う程いろいろなことに囚われてしまっている。
 覚書として列記しておきたい。


 バドミントンのラケットの、ガットのテンションが気になる。


 自分にとっての理想はわかる。っていうか私のプレーのレベルが低すぎて、ある程度高けりゃ何でもいい状態だ。私にとって大事なのはどちらかというとラケットの重さとふり抜きの良さだ。
 ただ選手のプレーを見てて、もう少しシャフトが短いほうが、とかテンション高すぎてコントロール甘くねえか、とか思うことが増えたので、調べに入ったのだ。
 テニスだったら少しは理屈がわかる、同じようなものかと思ったら最近はテニスのガットも緩めが主流な感じで。
 バドは最近きつめが流行ってるんだが、これはラケットの性能が上がってきつく張れるようになったからかもしれないと思っていた。もちろん球速は変わる。緩いガットよりきついガットの方が速いスマッシュになる。でもその選手のベストというのはあるんじゃないかと思うんだ。
 板で打つよりガットで打ったほうが球速は上がるわけだから、堅く張ればいいってもんじゃないんじゃないかと。
 どれ位が打ってて楽しいかっていう問題もある。手応えも音もテンションで違う。ちなみに私は18ポンドのケネックスと25ポンドのMPシリーズを併用、宝の持ち腐れ。私のレベルじゃ何にも変わんないけど音は違う。
 実験するか!
 でもグリップの条件とかそろえないといけないから、結構大掛かりな実験になっちゃうんだよね。ああもう。
 道具ばかりは人が「いい」というものが良いとは限らないから。


 ヒトの筋肉の形が気になる。


 昔からそういう傾向はあったんだが、最近はちょっとひどくなって骨の形まで気になる。
 今年全然生徒の顔と名前が一致しないんだが(やる気無い宣言がこんなところに生きている)骨の形でわかるケース続出。自分でもさっぱり意味がわからない。
 ああこの人ここの筋肉増やしてここの肉落として姿勢をこう整えればきれいで効率がいいのに、とか、あら女の子なのに腹式呼吸だめずらしい、とか常に思っているのは変なんじゃないだろうか。
 ちなみに老若男女全部にやってる。ヒトのダイエットにもすぐ気付く。
 目が悪くて体形でヒトを見分けているせいだろうか。


 NEVADA。


 今、目の前に生き物がいない時間のほぼ全てを費やしている。
 それはまさに囚われているとしかいいようがない状態だ。
 そこから逃げるためにフィクションに逃避する、良質なフィクションはしばし世界を忘れさせる。
 でも、戻ってくる。
 事件に対する情報欲が私の中で重い。

 友人に、事件のどこがそんなに気になるのかと聞かれた。聞かれなきゃ考えなかったと思う。
 不思議なことに被害者には興味が無い。
 御家族が気の毒で、目をそらしてしまっているのかもしれない。
 よく見るblogで加害者の写っている集合写真をアップしていたことに気付いた。そりゃやっちゃいかん。
 悪質な興味。
 悪質だとわかっているのに煽られた。
 それほど熱心に探さなくても加害者の本名も実家の画像もあっさり見ることが出来た。確認してみたが何の規制もかかっていない、職場からもアクセスできた。
 NEVADAのHPも見た、台湾サーバでアップしてある本人の画像も見た。
 2ちゃんねるにすら足を踏み入れていない。Yahoo!一発だ。いいのかこれで。
 変に偶像化してファンクラブを名乗っているところまであった。もちろんしょうもないイラストもたくさんあった。
 私もその一人なのであろう、でもなんなんだ、この現象は。
 「2ちゃんねらーとかだろ?」と一刀両断の人もいた。
 私はそうじゃない。
 アップする人も見る人も似たようなものだと思うので、「やっちゃいかん」の人と私は同じようなものだと思う。
 我ながらろくでもない。
 でもなんかよくわからない欲が、情報に対する欲が、この事件と加害者に対して、確かにある。
 強い欲。
 この欲を自分で肯定できないので、なおさら囚われているような気がする。




 いつも気が済むまで追及して、納得したら離れた。
 今までも様々な事象や様々な人に囚われてきた。
 沈み込んでしまい長く持ち続けることもあるが、あくまでその瞬間のめり込む対象は大抵一つだった。


 そんなところも恋に似ている。


  一度に3件もの興味の対象、私にとっては多すぎる。疲れる。


 愛していたり大事にしていたり頑張ってたりするものは他にある。その脇で何かに集中していく。これは癖だ。良いときも悪いときもある。ちなみに少し前まではblogに嵌まっていた。今は少し落ち着いている。納得したからだ。


 この件はあくまで自分への覚書として。いいや、戒めとして。
2004年6月12日



オリTは顧問の道楽

 もーみんな我儘。何色がいいだの、ポロだ丸首だVネックだの、ここのロゴは白だのいや黒だの、さっぱりデザインが決まらなかった今年のオリT。
 もう時間切れで、さすがに大まかなデザインが決めんと間に合わん。


 デザインは例年生徒から募集して、私が少し錬って整えて作っている。
 去年のは黒のポロシャツ、男子部デザインでシンプル。試合に出ても怒られないデザインが売り。
 その前はデザインできる子がいた。女子部デザイン。ラケットとカタカナの組み合わせでいい感じ。この娘はデザイン系に進学。


 この二つは黒。


 その前は熱帯魚のように派手好みの選手ばかりで、六色ぐらいの色違い。
<後悔。デザインも手配もすっげえ大変だった
 背中には選手名ずらっと楷書で並べるというくどいデザイン。前は普通にシャトルと学校イニシャルの組み合わせ。男子部デザイン。


 さて4年目だ。今年は何にしようか。
 順番から行くと女子部デザインの年だったが、今年から男女部の保護者会が分離したので男子は男子で作ることにした。


  生徒から上がってきたデザインは全く使えなかったので、(だって夜露死苦とか髑髏の後ろにラケットの交差とかなんだもん)3年生と私で錬っていく。
 大人数で考えると大抵無難できれいなものが出来る。


 まあ大体私の出した案は却下される。受けを狙うからだ。
 生徒の出した多くの案は私が却下する。悪趣味だからだ。


 シャトルやラケットはよくデザインに使われてるから、コートはどうよ?<却下された私の案
 青地にオレンジで「闘志」<却下された生徒の案


 色々揉めているうちに何とか大まかなデザインは出来たが、まとめてみたら学校名が二ヶ所に入っていた。じゃあ片一方を他の文章に代えようということになる。


 まあ色々あったが(blogでその辺は書いた)私がその文章を決めることにした。


 とゆーわけで、左ケツに入る予定の文章である。脊髄反射でこれ。


Attack is the best form of defense.

 もしくは

Offense is the best defense.


 スペルに違和感があるな。エキサイト翻訳も使って確かめ。


 さてどっちにするか。


 上の方がなんとなく好きなんだが、下の方が収まりが良さそうだ。
 あと、意味としてもバドの場合は下の方が合いそう。
  I先生の電子辞書の凡例では上が使われていた。


 しつこい性格なので調べまくる。


 上と下を比べると、上は264件Hit、下は2932件Hit。
 上は.ukとか.nlとかがヒットしてる。下は.comばかり。後ろの方見てないから微妙だ。


 じゃあ、と検索条件を.ukにしてみたら、上3件、下11件。
 あれ?何かイメージと違う。
 私が何となく好感を持つということは、多分上が英語で下が米語なんだと思うが。
 うーん。


 あ、ひょっとして。
 米語ではoffense、defenseみたいだけど、英語ではoffence、defenceじゃなかったか?<私はこっちで覚えている


 スペルを変えて検索。ビンゴ!
 上が228件Hit、下が15件Hit。


 ん〜、でもやっぱり上は軍事とかサッカーとかにいいみたいだなあ。
 attackとoffenceのニュアンスの違い、かなりあるしなあ。
 下か?やっぱり下なのか?


 A good offence is the best defence!って用例もあった。
 意味としてはいいけどキックが弱い感じ。これなら上の方が。


 さて、どっちにしようかね。
 今の気分としては Offence is the best defence!だけど、無難なところが気にくわなくてね。
 Attack is the best form of defence. 粋だと思うんだけど。二行に収まりづらい。むー。


 ALTのカナディアンお姉ちゃんに意見聞こうかな。明日。うん、そうしよう。一件落着。


*この場合どっちもおんなじ様なもんで、ニュアンス違いを無理に読めばoffenceの方がいいかな、ということでした。大体読みと合ってたのでばっちりだ。


 ここまでやっといて、Big Up!って入れようと思ってんのね。そういうとこあるのウチ。
2004年6月10日



心すべしこの仕事

 結構いらん影響力があるこの仕事、ちょっと笑ったネタを一つ。


 メンタルが弱くて自滅して負けるパターンが多い3年ペアがいる。(実はこんな子が沢山いてうんざりなのである)
 ちょっと大事な試合の前日に、自己暗示をかける方法を教えた。
 「絶対自滅はしない」って書いた紙を枕の下に入れて寝ろ、と。
 これは自己暗示だから、本気でやらないと効かないよ、と。
 ずれちゃったらどうするんだとかごちゃごちゃ言うので、枕カバーの中にでも入れろとも言った。


 ま、ちゃんとやった方は崩れなかったんだが・・・(後略)


 横で聞いてた1年生。毛虫の毛で蕁麻疹が出て、見てても気の毒なくらいだった。


 どうやったら治るのかと聞かれた。副腎皮質ホルモン系の軟膏でも使えば治るだろうがそんなの生徒に使えないしね。
 「気合」と、言ったかもしれない。言った記憶はないんだが。言いそうだ。


 先日の栄養会でお母さんが来てた。以下はお母さんからの話である。


 この間、枕カバー洗濯しようとしたらね、ぽろっと中からなんか落ちたの。
 紙切れ。
 開いて見てみたら、
「ぶつぶつは気合でなおす!」
って書いてあったの。
 もう可笑しくて。


 ・・・・・・いや、気合じゃ治らないから。薬使って下さい。
 マジで言動には気をつけようと思ったよ。


 で、今日、本人に聞いてみた。


「先生、気合でぶつぶつ、治ったよ(力強く)」


 ・・・・・・面白すぎるよ、この仕事。
 いや、本当に言動には気をつけようと心の底から。(でも言い訳するなら、本気で信じれば治るのは本当です)
2004年6月8日



60人は多いと

 部の保護者会長に「栄養会、先生のウチでやってもいいですか?」と言われたとき、二つ返事でオーケーしたが、冷静になって考えると大丈夫かいなと思った。


 今まで客Maxは30人。いきなりクラス会(地区駅伝の応援の後ウチに流れて昼飯を食べた)の時。はっきり言ってげろ込みで、入りきれない生徒達が庭にまけでていた。


 まああの時は二階もなかったし、今は裏庭も広いし大丈夫でしょ、と甘く見た。
 だってウチの部員は30人位だから。


 さて、出席連絡票見てびっくり。親御さん参加率高し。ていうか5人で参加とかもいるんですけど?え、去年の卒業生労働力で連れてくるって?


 いったい何人入るんだ?


 怖くて数えませんでしたが、60名ぐらいでした。ウチの中は使わないモードで、庭でやったらできたけど、日陰が足りなくてお母さん達には辛かったはず。ごめんなさい、屋根無くて。


 副顧問の先生も来てくれて嬉しかったし、あんまり人数多いんで断った高2・高3が終わってから来て「先生おなかすいた」もーちょっと早く来い。余ってたのに、食べ物。


 60人、やって出来ないこともないことはわかったが、多分次は屋根とか影とか作ってからしないと駄目だと思った。
<言いわけをするなら、裏のガジュマルの下なら日陰だから、その辺中心にやればいいと思ったのよ。したら風が裏から吹いててそっちに竃立てられなかったのよ。


 それにしても機動力のある保護者会だなあと感心。全部が全部こうじゃないっすよね。


 肉、喰ったんだから、それなりに踏ん張ってくれるといいんだが、選手達。
2004年6月6日



色んな世代が揃う

 何か今日はいっぱい高校生が来た。新顔もいた。部活動の話だ。


 高3の代と高2の代のT高の選手と、高2の代と高1の代のI高の選手。I高の方は電話で来るって話をしていたが、T高は偶然。コートを借りに来たら私たちが居たらしい。


 取りあえず試合させる。レギュラーはともかく、それ以外は強い先輩達の名前に負けていて、全然駄目。むー。
 レギュラーはまあそれなり。


 おっと話を戻そう。


 2つの高校に別れて進学した選手達、見てると中学のころ組んだペアで試合に入っていたりする。
 T高の2年とI高の1年、これは2年前の1番手ダブルス。


 かつてライバルだった学校の選手もいる。
 高2のコイツが強くて、この代地区も3位だったんだよね〜という上等な選手が高1の元部長と組んで入ったりする。
 現役の君は知らないけど何かよく来てるよね、という選手もいる。私の中では既にゲージとして使えるくらいしょっちゅう来ている。高3の代の誰かと組んでることが多い。


 放っておいたら、隣でやってる小学生サークルの相手させられてる高3いるし。


 何か面白いなあと思って。いいもんだね、こういうの。
2004年6月3日



生徒会室

 特定多数が使うのに掃除当番が決まっていない、時間も確保されてない、生徒会室が汚い。
 でも最近あまり叱らないようにしていた。


 去年は指示して掃除当番を決めていたが、大してきれいにはならなかった。今年ほど汚くはなかったが、所詮やらされての掃除。


 極限まで汚くなれば、多分誰かが気がついてやるようになるだろうと、あえて我慢しながら放置。


 今日、ついに、きれいになりましたよ。思っていた以上に。


 心がある本当の意味でのボランティア。すごく嬉しい。


 この子が芯になってやっていけるんだな、ということが見える喜び。
 いいもんだよ。
2004年6月3日




■ Top Log 



アクセス解析 SEO/SEO対策