2004年5月の怒り








再会

 今日も疲れた。副顧問の先輩に下校指導の締めをまかせて早めに帰る。
 空は奇麗な夕焼け。ライトつけずに帰れるのあんまり無いから嬉しい。


 イブニングを買いに、いつものじゃないローソンへ。<いつもはファミマ


 支払おうとしたらレジのニィニィが


「先生、覚えてる?」


 ちゃんと顔を見たら1年7組出席番号1番T。


 何となく「О」という名札は見たのに、顔も何となくは見たのに、もうなんかいい青年になっちゃってて入学したときのぴよぴよした様子なんか無くて。


 色んなことを思い出して、生徒指導ネタとかも思い出しちゃって、何か本当に懐かしかった。


 担任した生徒は、覚えている。その時代の貴方達を、覚えています。


 地元のコンビニで会うってのも、なんか良かったな。しかしこのローソン、何人卒業生使ってんだろ。
2004年5月14日



見た親御さんって

 ウチの学校は部活動が盛ん、盛ん過ぎるんじゃない?と思っていたが今じゃ「選挙で体育館が使えないのは勘弁してくれ」と男子バスケ@部活動主任と一緒にクレームをいれている始末。
 人も変われば変わるもんだ。<あたしのことだよ


 結構長い時間生徒さんをお預かりするので、どの部も入部届提出と部費支払いは保護者の方から直接受け取る形にしている。頑張ってますよ、とか良く休みますが大丈夫ですか、とか色々お伝えしたいこともある。また生徒だけが入りたいと言っていて、後で保護者の方と揉めたりすることがあってはいけない。
 保護者の方もみんなお仕事なさっているので部活動総会の日に来れないことも多く、そういう時はその前後の何日かで大抵はお顔を見せて下さる。ウチの部では試合応援のついで、と言うケースも多い。もう5月も半ば、ほとんどの部員は入部手続は終わっている。


 さて、私の近所の席の先生が。


「Aさん(この間顔を見せて下さった親御さん)、ああいう時はすっといらっしゃるけど、部活動関係とかにはいらっしゃらないのよ。今ね、あと3人部費を払いに来てくれないんだけど、その内2人がAさんとこの。(兄と妹が同じ部に所属中)」


 なるほど。


「廊下で話してるとき、『あ、Aさん、もうそろそろ部費と入部届けもお願いしますね〜』とか言ったほうが良かった?」


 ああもう是非お願いしたかったです。


 単なる事実の羅列です。嫌みも悪意もありません。あの時は腹は減るわ掃除の指導は出来ないわ生徒会には付けないわ6時間満塁だわで本当にタイミング最悪(後略)
2004年5月14日



親の顔を見た

 いや、この子にしてこの親、でした。


 私は担任とか部とかで親御さんに恵まれているんだということがよーーーっく分かりました。


 常識も良識もあるのが大人だと思ってきましたが、そう信じていられるのは私が恵まれていたからなのですね。


 この件は今書くとマジで単なる悪口になるので(blogでは控えめにやったけど)2〜3日寝かせてから書きます。ああ非常識って嫌。
2004年5月11日



自分のしたことを人のせいにする人のクズ

 貸した生徒会執行部の高い筆(5000円、今なら5250円)を生徒が壊したので指導した。


 貸した相手は副会長。壊したのは同じクラスの子。
 最初は副会長だけで謝りに来ていた、壊した子は来てもいない。面倒くさいので担任に預ける。


 何か片づいていない感じ。
 担任に聞いたら反省の色もあまりなく集団でごちょごちょしていると聞いて、呼んで指導。


 なるほど。言い訳の嵐。
 私は悪くないの、と言いたいらしいよ。親の顔が見たい。


 がしがし詰めていくと、要は毛先のぼさぼさで散々遊んだ揚げ句、筆先を持って振り回していたらしい。
 壊れてよかったよ。そんな扱いを受けた筆、大事な執行部の生徒に使わせたくない。


 おっと話がそれた。


 まあそんな馬鹿で甘ちゃんでも一応叱らんとね。


 難儀なことだよ。


 一応世のみなさんにお伝えしておきますがね、こんなのは親の仕事なんだよ。でも親や保護者の全てがちゃんと叱れるわけじゃないから、教師が叱るわけだよ。


 ちゃんと叱れない親に育てられた子供は気の毒だ。相手にされない大人に育つ。
 あ、そういうのは大人って言わないか。
 運が良ければ社会で躾直してもらえるけれど、普通はうっちゃられて終わり。


 駄目だったら叱られるチャンスを、良ければ褒められるチャンスを、親が与えなかったら私達がセカンドチョイス。大抵はラストチョイス。家族の次に近くにいる大人だからね。


 あ、保護観察員とか看守とかってチョイスはあるかな。


 蛇足だが、怒るのと叱るのは違う。
 友達は心配してはくれても叱ることはできない。平等な関係では叱れないから。


 閑話休題。何か話が遠くへ行きますね。


 さて、叱らんと。


 弁償するだけの稼ぎもなくて、ヒトが大事に使っているものをなぜ壊すのか。
 「壊した」でしょ、「壊れた」って何で言う。


 要点はこれだけだが、もう甘ちゃんなのですぐ責任回避系の科白が出てくる。
 落としただけだとか触ってただけだとか、ああもう面倒くさい。
 生徒会室でも雑に扱ってたと副会長が言ったというのでこれも呼ぶ。


 こっちは一応非はすぐに認める。でもやっぱり責任回避系なんだか誰かかばってんだか分かんないような態度。
 こっちは生徒会室出入り禁止。彼女が失ったのは私の信用。


 さて、〆ないとね。


 責任回避できる内容じゃない、貴女達が悪いんだからちゃんと償いなさい、でも親の金を使うんじゃないよ、まあ貴女達の金なんて無いんだけどね、小遣いも何もかも本当は親のモノだって知ってるか、じゃあN(担任、後輩)先生、よろしく。私帰るわ。


 と帰り支度を始めたら、担任Nが謝罪態勢を取らせている。


 謝罪じゃないでしょ、誰に悪いかって言ったら筆耕や掲示広報委員の筆を大事にしている人たちにでしょ。
 私に謝ってどうするのよ。


 あれだけ時間かけて叱ったのに、何も分かっちゃいねえ。


 ホントしょうがない。まあ明日担任に確認(=詰め)するとしよう。
 もう一回こんな砂漠に水を撒くような指導をするのかと思うとうんざり。
 子は親の鏡って言うから、どうせ親に勝てない教師としちゃあうんざりなんですよ本当に。
2004年5月10日



育って欲しい(市大会感想)

 「花は裏切らない」という。手をかけただけ育つということだろう。


 生徒もそう、手をかけたら育つ。


 育ったら見せたい、ほらこんなに育ったんだよと確かめさせたい。
 それが試験だったり試合だったりするわけで。


 理想である。


 実際にはそうもいかない。


 大事に育てて、よーしこれで行ける、と外に出したら外気に当たってしおれちゃったりするんである。


 よーしこれで、というところまで行かない例もある。


 なんかねえ、育てたら育って欲しいよね。我儘なのかもしれないけどさ、これだけ時間も手もかけてるんだから、また努力もしてるんだから、結果出せよな。
 育ちが足りないならまだ分かる、育ってるのにメンタルで崩れるのが一番悔しいよ。くそう。
2004年5月9日



それって言い訳だよね?

 ある場面でこんな言葉を聞いた。


「結果はついてくる」


 は?


 さらっとこう言えるってことは始終こういうこと言ってるんだろう。
 もちろん枕詞は「努力すれば」とか「一生懸命練習すれば」とかそういう気合系の奴だろう。


 私はこの手の言葉が嫌いだ。今一回目の変換で「キライだ」と出たのをわざわざ漢字に変換するくらい嫌いだ。


 結果はねえ、出すものなんですよ。


 出すべく分析し計画し行動し確認し、そうやって確実に出していくもんなんですよ。


 結果はついてくる、とかそういう物言いって逃げだ。
 どうやったら結果を出せるか分からないから逃げているのか、出せないときの言い訳として逃げているのか、出せないと分かっている場合への思いやり=方便として使っているのか分からないが、どっちにしても逃げだ。


 ヒトが逃げていてもいいと思うけれど、私は逃げないし、自分の育てている生徒達にも逃げ道は与えないし、その為にも目標は適切に明確に示したいと思う。


 どんな場面でも。
2004年5月8日



ごめん、本当に

 今日の試合、一人登録から漏れていた。それも3年生。


 単純なミス。普段ダブルス登録の選手をシングルスに登録する予定が、メモった場所が悪くてダブルスの方に入っていた。で、ダブルスを書くときにはちゃんと外して、シングルスには書かなかった。リストに入ってなかったから。
 その上人数を数えるときに経験者の1年を2年として数えてしまい(練習メニューが2年か3年と同じなので頭の中では彼は1年生じゃないのだ)、全員入ってると勘違いした。


 しゃれにならん。


 頭を下げまくって何とか押し込んでもらったが、同じようなミスをした顧問がもう一人いなかったら多分彼は試合にでられなかったと思うの。いくら頭下げたって、ルールはルールだもん。


 ま、もう一人の顧問のミスで入った選手、低学年シングルスで優勝しちゃったんですけどね。3年が入れないよりずっといい。


 大会本部にも、漏れていた選手にも、いざとなったら団体から一人外して使おうと宣言されてバリ凹んでた7番手にも。本当に本当にごめんなさい。(もう今日こればっかり)


 次から!絶対!申し込み用紙は生徒に見せてから出す。自分が信用できん。



 ちなみに、この7番手がごちゃごちゃ言うので「あんまりうるさいとマジ外すよ」と脅したこととか、いつものように8番手の漏れてた選手の理不尽な癖(一度聞いたことを必ず復唱してもう一度質問する)にワジり倒していたことは内緒じゃない。
2004年5月8日



私の知らないところで

 今日も生徒会室で何か動きが。
 休日出勤が日常になってないか、掲示広報委員会。
2004年5月8日



この時期からが一番

 育てる仕事をしている人はみんなそうだと思うが、手を離す直前が一番可愛い。


 小さな大会がいくつかあって、シード権大会に入る。
 本格的な夏の始まりだ。


 どの選手もよく育った。どうなることかと思った選手も、それなりにだがちゃんと強くなっている。


 人懐こくて一生懸命で、他の人にも可愛がられて、お利口で反抗期で、どんなに可愛いか。


 この部をもって最初の3年生は見た時間が短かった。だからその後も名残惜しくて懐いているらしい。
 次の3年生は大事な1年生の時持っていなかったのでちゃんと仕上げられなくて、今でも心残りだ。でも団体メンバーだったのは今でも遊びに来る。
 今度高1になる3年目の3年生は、1年で担任した生徒が三分の二。可愛くない訳が無い。身長が伸びるのが遅くてどうしても県優勝には届かなかったけれど、やれることはやったからいい。心を育てるのが弱かったと思う部分はある。


 今年の3年生は、この学校で私が持つ最後の3年生になるだろう。
 高3の代もビッグウェーブだったがこの代もとてもいい。
 これで勝てなきゃ何やっても勝てない、それくらい自信がある。そういう選手に恵まれる監督はそう多くないから、やはり私は幸運なんだろう。


 学習面でもその他の生活面でもしっかり育ったこの子達と、あと3ヶ月気持ち良く充実した時間を過ごしたいと思う。


 さあ、夏だ。
2004年5月6日



本音と建前

 今日は委員会。
 今年は煽るのに結構力を入れているし、各種委員会委員長達も生え抜きなので色々元気である。


 自分が生徒だったときを考えると委員会なんて面倒くさいと思うかもしれないが、これにやり甲斐を見いだして頑張っている生徒もいるのである。まあ面倒くさいのかもしれないが。


 さて。
 委員会に欠席した生徒氏名を担任に報告するのは執行部の下っ端2年生の仕事である。
 名前を見ていて気がついた。


 女子バドミントン部が休んでいる。


 人選を間違っていてまともに参加しない例も確かにある。でもこれはそうじゃない。


 話を聞いていたら委員会を途中で抜けた女バドの生徒も沢山いるらしい。


 なんじゃそりゃ。


 生徒にとって部活動はとても大きなもので、部の為に学校に通ってる生徒だって多い。学校生活に必要な「学級の仕事」「行事」「生徒会」などは、部より優先なのだ。


 そうしないと何も出来ない。


 どの部顧問も、生徒会より部を優先したい。レギュラーを執行部にとられたらマジできつい。ウチだってきついけど二人出した。建前を張るというのはそういうことだろう。


 もちろんそれだけじゃない。生徒には生徒会執行部に所属するメリットは必ずあるし、生徒をしっかり育てている部は毎年何人も執行部に生徒を送り込んでくる。生徒だって自分の部の生徒に投票する。あ、ちなみにウチの部は今回の二人が初めてです。もう当分無いです。
 まあ、意地の部分もあるわけだ。


 本音はどうあれ、委員会を含む生徒会活動は、絶対部活動より優先なのである。


 その上女バドの顧問は元生徒会顧問だ。そういう理屈は判っているはずだ。


 それがなぜ委員会があると分かっている時間に、練習試合を入れる?そりゃ生徒はさぼるわな。


 まじ納得いかねえ。


 さて、どう追い込むのが一番でしょうか。ぐつぐつ。
2004年5月6日



軍鶏 その2

 軍鶏の雌は学校内を疾走しているらしい。
 生徒の目撃情報は多いがスタッフの話は聞かないので、放置されているんだろう。


 このまま校内野良軍鶏になると嬉しいな。
2004年5月6日



何を是とするか

 よく生徒に話す寓話がある。
 背の高い人と背の低い人の話だ。


 完璧に平等な国があったとして、その国の政府は衣食住を支給するとする。
 背の高い人と背の低い人がいて、その二人にベッドを支給することになった。


 二人に同じサイズのベッドを支給するのと、二人にあったサイズのベッドを支給するのと、どちらが平等だろう。


 同じサイズのベッドなら、小さい人はゆったりと眠れるが大きい人は縮こまって寝ないといけない。
 二人にあったサイズのベッドだとそのベッドのサイズは全然違うだろう。


 私は、それぞれに合ったサイズのベッドが必要だと思う。


 走れない子に走れと言っても仕方がない。メニューをその子だけ軽くするしかない。
 低学年でも技術と体力がついてきたら、高学年と同じメニューで当然。仕事内容は違うが。
 少数のかけ算が出来ない生徒にマグネシウムの酸化についてレポートを書けと言っても、自力じゃできない。いいじゃん、班で助け合えば。


 生徒も必ず「それぞれに合ったサイズのベッド」と最後には言う。
 それぐらいの矜持はあるものなのだ。
 誇りをもって高みを目指して欲しいと切に願い、だからまたこの寓話を話す。
2004年5月4日



チャンピオンズスポーツと生涯スポーツ

 スポーツだから負けるために練習してるわけじゃない。
 でも勝つためだけに練習するわけでもない。
 それじゃ報われない人が多すぎる。


 スポーツは単に楽しくてやることも、健康のためにやることもある。
 勝つためのスポーツとそうでないものが確かにある。


 私は負けず嫌いだからどうしても勝ちたい。
 出来るだけ合理的に、有効な練習を積み重ねてできれば団体で勝ちたい。個人戦は出来不出来や身体能力の高さで決まる部分が多くて今はそれほどむきになれないが。


 毎日毎日何が楽しくてこんなにキツイ練習しているかって、やっぱり勝ってみたいからだと思う。優勝は、格別なもんだ。味わわないと分からない醍醐味だが。


 でも教育現場、勝つためだけにやってるわけでもない。
 ていうか、最初から勝てない生徒も選手になる。
 どこをどうやってもこの代は勝てそうにない、そういう年もある。


 そういう年の生徒達に、チャンピオンズスポーツで追い込んでる代と同じ練習でいいのだろうか。
 私はそうは思わなかったので、メニューを結構調節している。3年間一つのことを続けるのも大事なことだと思う。追い込んだら、続かない生徒だっているんだ。


 最近少し育ってきた生徒を見て思った。強かった先輩達と同じメニューをこなせるというだけでも、彼らには誇りになるんだね。


 勝てなきゃ努力がもったいないと思った。本当に苦しい練習をさせている。暑くなってくると潰れる生徒も多い。成長期、故障だって出る。
 知識もあるし、予防もしているし、でも追い込んだらそんなの当たり前なのだ。


 ああなんて不健康。
 優勝の喜びも味あわせてあげられないのに、そこまでは、って思ってた。
 生涯スポーツ上等、誰もが勝つために自分を追い込む必要は無い。


 でも、イギリスの士官学校出の男が海で遭難したとき、耐えて耐えて頑張って泳いで助かって言った言葉がいいじゃないか。
「俺は士官学校出身だ」
 補足するとこの士官学校では、ドーバー海峡を泳いで渡るという伝統があるのだ。
 それだけのことをした自分に自信があるわけだ。


 勝つために、じゃなくて。


 ここに所属したことに意味を見いだせるところまで、この部は育ってきたらしい。
 あの練習をこなしてきたのだから、K岬から走り通せたのだから、自分はしっかり生きていけると。


 覚悟しろ、優しい私が追い込んであげよう。(あほうも多いのでそこまで分かってないのも多いが)
2004年5月4日



軍鶏

 軍鶏の雌が体育館にいた。


 追いかけたら隠れたので、隠れた植木鉢をよけたら顔に体当たりされた。


 ちなみに今日ノックでプッシュあてられたでこである。


 痛い。
2004年5月4日



こんなときしか

 告別式に行った。
 一昨年退職なさった先生のご主人が亡くなったのだ。


 同じ年に退職なさったT主任に偶然お会いした。喪主のN先生もT主任もお元気そうだった。


 次に会うときは黒い服を着ていないときがいいと思ったが、それがどんな時なのか見当がつかなくて、とりあえずblogのアドレスを渡してみた。


 トラックバックしましょう。<なんのことやら
2004年5月2日



「てーげー」は知恵

 男尊女卑ではなく棲み分けだと思うようにしてきた。
 時々は自分すら騙せないが、時々は「あ、それも真実?」と思えるようになってきた。自己暗示って大事。


 男尊女卑が根っこにある人でも、ちゃんと区別と差別の違いが分かってる人はいいんだよね。なんでそれが出来ない奴がいるんだろう。


 差別的な人の言動でうんざりすることがある。
 そういうのは誰もが感じていると最近解った。
 不快なのは私だけじゃない、そう知るだけでも大分楽だ。


 でもそういう人の足を掬おうと虎視眈々と狙うのは止めない。だって敵だもん。
 セクハラとかそんなのは別に構わない。
 許せないのは無自覚な選民意識で人を傷つける奴。
 お前何様?
 女の子(子供からおばぁまで)を傷つける奴はね、敵なんですよ。
 多分その手の無自覚な奴等はそういう風に憎まれているとは思ってないでしょうが。そりゃね、敵意むき出しじゃオフェンス効かないから。<これは最近やっと判った<遅いって


 普段は敵意を殺して暮らす、その為にも「てーげー」は大事なんですよ。みんな仲良く。仕事は仕事ですから。


 ウチの職場は大丈夫ですよー。教育現場で差別とか、あるわけ無いじゃないですか(にっこり)。
2004年5月2日



男子部な訳

 沖縄県は典型的な男尊女卑社会である。
 そして私テマニスはコンサバティブな部分も残しつつばりっばりのリベラルである。


 腹が立つことが多いのはその所為じゃない、ただ単に私が怒りんぼだからだ。


 さて。久々にプチセクハラ。悪気が無いから困ったもんだ。


「すごいですねえ、女性で男子をそんなに沢山自分で運転して引率する方、初めてですよ」


 いや、ウチの学校にすら他にもいるし。んなとこに男女関係無いし。


 目くじら立てるほどのことじゃないのでさらっと流したが、それで思い出した。
 なぜ私が男子部の顧問なのか。


 最初女子部の顧問だった。組んでいた男子部顧問はあまり部に熱心なタイプではなく、ほとんど見に来ない。躾も行き届かず練習もただ打ち合いをしているだけ。
 両部についての様々なことは私が主にやっていた。人は人、我は我、されど仲良し。別にそれでかまわない。生徒や学校内ではそれで通っていた。


 でもそれが通らない時があった。父母会である。
 普段見ているのは私、様々な内容を分かっているのも私。でも父母会長(男子父親)は絶対私とは話さないのだ。


 何を話してもわからない男子部顧問(男性)、それでも何もかも相談は男子部顧問としようとする父母会長。男子の親御さんだから男子部顧問に、ってんじゃなかった。明らかに女性じゃ埒あかないという蔑視。差別というのは肌で感じるもんだ。屈辱と怒り。
 男子部の副顧問は女性だったが、遠征などで散々お世話になっている彼女にも同じ態度だった。会長がそんなだから父母会全体がそんな。目もくれないという感じ。貴方達の子供の面倒を見てるのは私(と副顧問)だよ?そんなこともわからないわけ?


 こいつ絶対ねじ伏せてやる、と思ったね。<ああ性格キツイ


 翌年。
 同じ組み合わせだとキツイから他の人にと要望を体育科に出し、転勤してくるお利口働き者の娘と組むことになる。いいねえ。
 来たばっかりの人にあの躾の効かない男子を持たせるのは申し訳ないと思った。
 遠征で連れてって(もちろん男女部とも私とコーチと保護者で。男子部顧問は行けないとかで)案外可愛かったので、見てあげたいとも思った。


 でも、「私が男子部顧問になったらあの男尊女卑父母会長はどうするんだろうね?」とも思ったんですよ。すいませんね性格悪くて。


 男尊女卑なら男子の上に立てばいい、というシンプルな論法はwork。<うまく訳せない
 とことんまで気が済むようにさせていただいた。勝つまで止めない泥仕合。
 爽快だったよ、頭下げさせたときは。向こうは判ってないんだろうが。へっ。


 その後女子部の顧問が男性になっても継続して男子を見ている。<一悶着はあった、これも一種のセクハラだよな
 部室も取り上げられてるような部が、ちゃんと頑張ってる部として認められるようにもなってきた。
 父母会も強力で協力的、本当にありがたい。今の父母会長なんかこのサイトの常連だ(そうだ)。


 遠くまで来たなあ。


 なんであんなに生徒にも父母会にも腹立てないといけない状況が延々と続いていたのか、今じゃもう懐かしいよ。


 さて。そりゃあもうみんなで大事に厳しく育てている男子部は可愛いんだけど、最近女子部も可愛くてね。
 大事にされてない子達を見ると面倒見たくなっちゃう癖があるんだよなあ。でも二つは無理だし。
2004年5月1日




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